「タイ移住の初期費用はいくら必要なんだろう?」
タイは日本と比べて物価が安いイメージがありますが、実際に生活を始めるとなると、住居・ビザ・航空券・通信・生活用品など、さまざまな費用がかかります。
この記事では、タイ在住10年以上の経験をもとに、タイで生活を始める際に必要になりやすい初期費用を項目別に紹介します。
「タイ移住にはどのくらいのお金を用意しておけばいいのか」という方の参考になれば幸いです。
タイ移住の初期費用はどのくらい必要?
結論からいうと、タイで生活を始めるために必要な初期費用は、どこに住むのか、どのような住み方をするのかによって大きく変わります。
例えば、バンコクでコンドミニアムを借りて生活を始める場合は、
- 日本からタイへの航空券
- 住居の初期費用
- 家賃
- デポジット
- ビザ関連費用
- SIM・通信費
- 生活用品
- 交通費
- 食費
などを考える必要があります。
そのため、「タイ移住には○万円あれば大丈夫」と一概には言えません。
ただ、個人的には最初からギリギリの予算でタイに来るのではなく、ある程度余裕を持った資金を用意しておくことをおすすめします。
タイ移住で最初に必要になる主な費用
まず、タイで生活を始める際に考えておきたい費用をまとめます。
| 項目 | 主な費用 |
|---|---|
| 日本からタイへの航空券 | 数万円〜 |
| 住居の初期費用 | 数万円〜 |
| 家賃 | 月数万円〜 |
| ビザ関連費用 | ビザの種類による |
| SIM・通信 | 数百〜数千バーツ程度 |
| 生活用品 | 数千〜数万バーツ程度 |
| 交通費 | 生活スタイルによる |
| 食費 | 生活スタイルによる |
| 緊急予備資金 | できれば別途確保 |
ざっくりと項目を出してみましたが、金額は住む場所や契約条件、為替レートなどによって変わるため、やはり一概に「いくら」と定義するのは難しいです。
なのでここからは私の経験、知見からあくまで目安となる情報を項目ごとに説明していきます。
① 日本からタイまでの航空券
タイへ移住する場合、まず必要になるのが日本からタイまでの航空券です。
日本からバンコクへ移動する場合、出発する都市や渡航する時期、利用する航空会社、LCCを利用するかどうかによって、航空券の料金は大きく変わります。
また、航空券そのものの料金だけではなく、
- 預け荷物
- 座席指定
- 機内食
- 空港までの交通費
などが別途必要になる場合もあります。
そのため、航空券を比較するときは、表示されている航空券の価格だけで判断しないことも大切です。
駐在・現地採用としてタイへ渡航する場合
今回の記事では、個人で事業を始めるためにタイへ移住するケースではなく、タイの企業や日系企業などに就職・転職して、仕事をするためにタイへ渡航するケースについて紹介します。
私自身もタイで現地採用と駐在の両方を経験していますが、どちらの場合も、私が勤務していた会社ではタイへの渡航にかかる航空券を会社側で手配してもらいました。
当時利用した航空会社はタイ国際航空でした。
そのため、私自身は駐在・現地採用のどちらの場合も、タイへ渡航するための航空券を自分で購入する必要はありませんでした。
ただすべての企業が同じ条件とは限らず、会社によっては条件が異なる場合があります。
特に現地採用の場合は、企業によって待遇が大きく異なることもあるため、採用条件を確認する際に、
「タイへの渡航費用は会社負担なのか?」
「航空券は会社側で手配してもらえるのか?」
という点も確認しておくと安心です。
私の経験からすると、駐在はもちろん、現地採用の場合も航空券については会社側で手配してもらえたため、タイへ渡航する際の航空券については特に心配する必要はありませんでした。
むしろ、タイに到着してから必要になる住居の初期費用やデポジット、生活費などをどのくらい準備しておくかのほうが重要だと感じています。
これからタイで働くことを考えている方は、航空券については採用条件を確認したうえで、会社負担になるのか、自分で用意する必要があるのかを事前に確認しておきましょう。
次は、タイで生活を始める際に大きな出費となりやすい、**「住居の初期費用」**について紹介します。
② タイの住居にかかる初期費用
タイで生活を始める場合、大きな出費になりやすいのが住居です。
バンコクでは、コンドミニアムやアパートなど、さまざまな選択肢があります。
一般的な賃貸契約では、家賃だけではなくデポジットなどが必要になる場合があります。
例えば、家賃が月20,000バーツの物件でも、契約時には家賃1ヶ月分だけを用意すればいいとは限りません。
「月々の家賃」ではなく、「契約時に必要なお金」まで考えておくことが重要です。
私は駐在の場合は日系不動産エージェントを利用しましたが、デポジットは家賃2ヶ月分が最初に必要でした。
現地採用の時は自分でアパート管理人と交渉しましたが、その際も同様にデポジットで家賃2ヶ月分が必要でした。
あくまで私の経験上ですが、基本的には家賃+デポジットのみでその他費用は基本的に発生しませんでした。
ちなみに、合鍵をお願いしたりオプション的なお願いをした場合はプラスで数百バーツという細々とした追加費用は発生したことはあります。
③ ビザ関連の費用
タイで長期間生活する場合、滞在目的や条件に応じて、ビザや滞在許可に関する手続きが必要になります。
今回の記事では、タイの企業や日系企業などに就職・転職して、仕事をするためにタイへ移住するケースを想定しています。
この場合、就労に必要となるビザや各種手続きについて、会社側がサポートしてくれるケースがあります。
私自身は、タイで駐在と現地採用の両方を経験していますが、どちらの場合も、ビザに関する手続きは会社側で対応してもらいました。
そのため、私自身がビザ取得のために個人的に支払った費用はありませんでした。
ただし、ここについても会社によって対応は異なります。
また、タイのビザ制度や必要書類、申請方法、料金などは変更されることがあります。
そのため、タイへ就職・転職することが決まった場合は、会社の担当者にビザ取得に関する費用や手続きについて確認しておくことをおすすめします。
④ SIM・インターネットなどの通信費
タイで生活するなら、スマートフォンやインターネット環境も必要になります。
駐在の場合は、会社からスマートフォンや通信環境が支給されるケースもあります。
一方、現地採用の場合は、自分で通信会社と契約する必要がある場合があります。
私自身も現地採用として働いていたときは、自分で通信会社へ出向いてSIMの契約をしたことを覚えています。
タイで主要な通信会社として知られているのが、AISとTrueで、月400バーツ前後から利用できるプランもあります
日本の大手携帯電話会社と比較すると、かなり安く感じるのではないでしょうか。
もちろん、料金だけでなく、通信速度やデータ容量、契約期間などによってプランは変わります。
また、タイで生活する場合は、スマートフォンの通信だけでなく、自宅のWi-Fiについても考える必要があります。
自宅のインターネット回線についても、AISやTrueが主要な選択肢となります。
私自身は現在Trueのインターネットを利用していますが、月額約600バーツ程度です。
日本と比べると、スマートフォンの通信費も自宅のインターネット料金も、比較的安く抑えられると思います。
タイへ移住する際は、日本で利用している携帯電話をそのまま使うのか、タイで新しくSIMを契約するのかなども、事前に考えておくといいでしょう。
⑤ 生活用品をそろえる費用
日本からタイへ引っ越してくる場合、生活用品をそろえるための費用も必要になります。
例えば、
- 衣類
- 日用品
- 食器類
- 洗面用品
- タオル
- 洗剤などの消耗品
などです。
ただし、タイでは大型スーパーやショッピングモール、コンビニなどで、生活に必要なものをある程度そろえることができます。
そのため、日本から何でも大量に持ってくる必要はありません。
コンドミニアムなら家電を買う必要がない場合も
タイで部屋を借りる場合、コンドミニアムを選ぶと、冷蔵庫やテレビ、電子レンジ、エアコンなどの家電が最初から備え付けられている物件も多くあります。
そのため、部屋を契約する際は、**「何が備え付けられているのか」**を確認しておくといいでしょう。
最初からすべての家電を購入する必要がなければ、タイ移住時の初期費用をかなり抑えることができます。
日本から持ってくるものと、タイに来てから購入するものをあらかじめ分けておくと、荷物も減らせます。
日本の電化製品には注意
ただし、日本から電化製品を持ってくる場合は注意が必要です。
日本とタイでは電圧が異なるため、日本で使用していた電化製品をタイでそのまま使えるとは限りません。
私自身もタイに来た当初、日本から持ってきたドライヤーを使って、一発で壊してしまったことを覚えています(笑)。
「日本で使えていたからタイでも大丈夫だろう」と思って使ってしまったのですが、電圧の違いをきちんと確認しておくべきでした。
これからタイへ移住する方は、日本から電化製品を持ってくる場合、その製品がタイの電圧に対応しているかを事前に確認することをおすすめします。
場合によっては、無理に日本から持ってくるより、タイで新しく購入したほうがいいこともあります。
生活用品はどのくらい必要?
生活用品にかかる費用は、何を購入するのかによって大きく変わります。
家具や家電を一からそろえるのであれば、それなりの金額が必要になりますが、コンドミニアムなど、ある程度設備が整った部屋を借りるのであれば、最初に必要となるのは細かな生活用品が中心になります。
そのため、あくまで私の感覚ですが、1,000〜2,000バーツ程度あれば、最低限の生活用品をそろえることはできるのではないかと思います。
もちろん、これはあくまで最低限の目安です。
こだわりの家具や家電、日本から持ってこなかったものを新しく購入する場合などは、さらに費用がかかります。
⑥ 最初の1ヶ月分の生活費と予備資金
タイ移住の初期費用を考えるときに、忘れてはいけないのがタイで生活を始めてから必要になるお金です。
航空券や住居の初期費用など、タイへ来るまでに必要なお金だけを計算して、「これで準備OK」と考えてしまうのはおすすめしません。
タイに到着してからも、
- 食費
- 交通費
- 光熱費
- 日用品
- 通信費
- 娯楽費
など、さまざまな費用が発生します。
特にタイへ来たばかりの頃は、まだ土地勘もなく、どこで何を買えばいいのかも分からないため、普段よりお金を使ってしまうことがあります。
「タイは物価が安いから大丈夫」と考えて、生活費をギリギリしか用意しないのはおすすめしません。
初めてタイへ来たときに準備した金額
ちなみに私が初めてタイへ来たときは、約30万円を準備してきた記憶があります。
今考えると、それが当時の私のほぼ全財産でした(笑)。
今と当時では物価や為替レートなども違うため、30万円あれば現在も大丈夫という意味ではありません。
ただ、初めてタイへ来た当時は、それだけのお金を持って「これからタイで生活を始める」という状態でした。
実際に生活を始めてみると、家賃やデポジット、食費、交通費など、想像していた以上にお金が出ていく場面もあります。
そのため、これからタイへ移住する方には、タイに到着するためのお金だけではなく、到着後もしばらく生活できるだけの余裕を持っておくことをおすすめします。
結局、いくらくらい準備すればいい?
ここまで読んで、「結局いくら準備すればいいの?」と思う方もいると思います。
これについては、住む場所や家賃、会社から支給されるものなどによって大きく変わるため、一律に金額を決めることはできません。
例えば、家賃20,000バーツの部屋を借りる場合、私の経験ではデポジットとして家賃2ヶ月分が必要だったため、
- 家賃:20,000バーツ
- デポジット:40,000バーツ
だけで、60,000バーツ程度になります。
ここに生活用品、通信費、交通費、食費などが加わります。
- Sim:399バーツ
- Wi-Fi:600バーツ
- 生活用品:2,000バーツ
つまり住居費+通信費+生活用品だけで約63,000バーツ。
そこに、
- 食費:10,000〜15,000バーツ
- 交通費:1000バーツ
- 光熱費:1500バーツ
- その他予備費
などを加えると、
家賃20,000バーツの部屋を借りる場合、航空券や会社負担分を除いて考えると、最初の1ヶ月は7〜8万バーツ程度+その他費用を見積もっておくと安心だと思います。 *あくまで私の経験からの一例です。
さらに、予定外の出費が発生する可能性も考えると、「タイへ到着するためのお金」だけではなく、「最初の1〜2ヶ月を生活するためのお金」まで含めて考えるのが現実的だと思います。
特に現地採用の場合は、会社から支給されるものと自分で用意するものを事前に確認しておくことで、必要な金額をかなり具体的に計算できます。
タイ移住の初期費用を抑える方法
タイでの生活を始める費用は、工夫次第で抑えることもできます。
住居を最初から高くしすぎない
最初から高額なコンドミニアムを選ぶのではなく、自分の収入や生活スタイルに合った住居を選ぶことが大切です。
特に初めてタイで生活する場合は、立地や設備だけでなく、毎月無理なく家賃を支払えるかという点も考えておきましょう。
日本から持ってくるものを厳選する
タイで購入できるものまで、日本から大量に持ってくる必要はありません。
衣類や日用品など、タイで簡単に購入できるものもたくさんあります。
荷物を減らせば、移動も楽になりますし、場合によっては航空会社の預け荷物の追加料金なども抑えられます。
タイのローカル店を利用する
食費などは、利用する店によって大きく変わります。
毎回日本人向けの飲食店や高級店を利用するのではなく、ローカルの飲食店や市場などを利用すれば、生活費を抑えやすくなります。
ただし、タイで長く生活するのであれば、無理に節約しすぎる必要もありません。
自分にとって快適な生活とのバランスを考えることも大切です。
タイ移住前に準備しておきたいもの
最後に、タイで生活を始める前に確認しておきたいものをまとめます。
タイへ渡航する前のチェックリスト
- パスポート
- 航空券
- ビザ・滞在許可に関する確認
- 住居
- 住居契約時の初期費用
- 最初の生活費
- 緊急時の予備資金
- スマートフォン・通信手段
- クレジットカード
- 海外で利用できる銀行口座・決済手段
- 海外生活に適した保険の確認
- 日本の住所・各種手続き
特に重要なのは、「タイへ行くためのお金」と「タイで生活するためのお金」を分けて考えることです。
航空券や住居の契約費用など、タイへ渡航するまでに必要なお金だけを準備して終わりではありません。
タイに到着してからも、食費や交通費、通信費、日用品など、さまざまな費用が発生します。
そのため、渡航前にはタイで生活を始めた後の資金まで含めて準備しておくことをおすすめします。
まとめ:タイ移住は「初期費用+生活費」で考えよう
タイ移住に必要な初期費用は、住む場所や生活スタイルによって大きく変わります。
単純に「○万円あればタイへ移住できる」と考えるのではなく、
生活に必要な項目と実際に生活するイメージを持っておおよその費用を見積もっておくことが重要です。
また、タイで10年以上生活してきた経験から、私が一番おすすめしたいのは、最初から生活費をギリギリに設定しないことです。
タイで生活を始めると、実際に暮らしてみなければ分からないこともたくさんあります。
想定していなかった出費が発生することもありますし、最初のうちは土地勘がないため、普段よりお金を使ってしまうこともあります。
だからこそ、タイへ移住するときは、必要最低限の金額だけを準備するのではなく、ある程度余裕を持った資金計画を立てておくことをおすすめします。
これからタイへの移住を考えている方は、まず「自分がタイでどのような生活をしたいのか」を考えてみてください。
住む場所、家賃、食事、交通手段などによって、必要になる金額は大きく変わります。
「タイだから安い」と考えるのではなく、自分がしたい生活に合わせて必要な資金を考えることが、タイ移住の資金計画では大切だと思います。
このブログ「タイ生活ラボ」では、タイで10年以上生活してきた経験をもとに、生活費・住居・仕事・交通・買い物など、実際のタイ生活に役立つ情報を紹介していきます。
これからタイで働くことを考えている方や、タイ移住を考えている方にとって、少しでも参考になれば嬉しいです。